消費税10%延期…?

  • 2016/05/24
税務・会計の話

消費税10%延期…?

はじめまして。墨田区錦糸町の税理士事務所 糸井会計事務所の金城です。

4月に熊本地震がありましたね。

被災された方々と、そのご家族に対しお見舞い申し上げますとともに、

1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 

熊本地震は発生し1か月以上たっても活発な地震活動が続き、

企業の生産の落ち込みや相次ぐ旅行のキャンセル、

さらには消費者心理の冷え込みで個人消費が低迷するなど、地域経済への影響の広がりが懸念され、

2017年4月に予定していた消費税増税10%を再び延期する可能性が出てきていますね。

 

第1段階として、2014年(平成26年)4月に8%
〔消費税6.3%/地方消費税1.7%〕に引き上げられました。

さらに、2015年(平成27年)10月に10% (第2段階)
〔消費税7.8%/地方消費税2.2%〕へと引き上げられる予定でした。

 

阿部晋三首相は「適時適切に判断していきたい」と述べているそうです。

いつから8%、10%に増税するのか気になるところです。

 

消費税は、社会保障の安定財源にふさわしいと考えられ、
今回の消費税率の引き上げが行われることになりましたが、

所得に関係なく課税されるので、

低所得者ほど税負担が重くなる問題があります。

消費者にとっては、マイホーム、自動車、家電、教育、日用品など、
様々な価格に影響が出てきます。。

 

 

でも、世界的に見ると、日本は消費税が非常に少ない国だという話もありますね。

アイルランド・・・23%

アイルランドは、日本の約3倍の消費税!

しかし先進国の大半では、食料品などの生活必需品とそうでない商品は税率が異なり、

アイルランドも食料品に関しては0%の税率なのです。

また、子どもの衣糧品や書籍0%。パッと見の消費税は高いですが、

お金に余裕がない人には負担が少ないので、日本のように不満の声が上がることがありません。

 

ハンガリー・・・27%

ダントツ1位のハンガリーはさぞかし福祉国家なのかと思いきや、

近年では、

「生活満足度ランキングOECD加盟国」の中でも最下位。

政治の不安定さや、公務員が多いなどがあり、財政難は必死の状況。

 

どうやら行政の体制が悪く、あらゆる面で増税され、

塩分やカロリーの高い食品に課せられるポテチ税や、

犬を飼った人が納める犬税、ありとあらゆるものに税が課せられ、

「一体、消費税は何に使っているの?」と国民の不満も限界のようです。

 

消費税が高いからと言って国民に還元されるわけではなく、

国によっては財政難により、

それを国民が負担する形になっていることもあります。

 

高い税金を支払うのだから、満足できる生活保障は受けたいですよね。

 

ちなみに、日本の生活満足度は36ヶ国中21位(2012年)と非常に低いです。

ただ、こうやって他の国の事情を見ていくと、

「消費税が高くなっても、福祉が充実していて、老後の心配や失業の心配がなければいい

と思ってしまいます。。

 

延期されたこともあり、議論される時間が長くなったとなれば、

今後の日本の政策も合わせ、気になるところです。

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