はじめまして。墨田区錦糸町の税理士事務所 糸井会計事務所の金城です。
4月に熊本地震がありましたね。
被災された方々と、そのご家族に対しお見舞い申し上げますとともに、
1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
熊本地震は発生し1か月以上たっても活発な地震活動が続き、
企業の生産の落ち込みや相次ぐ旅行のキャンセル、
さらには消費者心理の冷え込みで個人消費が低迷するなど、地域経済への影響の広がりが懸念され、
2017年4月に予定していた消費税増税10%を再び延期する可能性が出てきていますね。
第1段階として、2014年(平成26年)4月に8%
〔消費税6.3%/地方消費税1.7%〕に引き上げられました。
さらに、2015年(平成27年)10月に10% (第2段階)
〔消費税7.8%/地方消費税2.2%〕へと引き上げられる予定でした。
阿部晋三首相は「適時適切に判断していきたい」と述べているそうです。
いつから8%、10%に増税するのか気になるところです。
消費税は、社会保障の安定財源にふさわしいと考えられ、
今回の消費税率の引き上げが行われることになりましたが、
所得に関係なく課税されるので、
低所得者ほど税負担が重くなる問題があります。
消費者にとっては、マイホーム、自動車、家電、教育、日用品など、
様々な価格に影響が出てきます。。
でも、世界的に見ると、日本は消費税が非常に少ない国だという話もありますね。
アイルランド・・・23%
アイルランドは、日本の約3倍の消費税!
しかし先進国の大半では、食料品などの生活必需品とそうでない商品は税率が異なり、
アイルランドも食料品に関しては0%の税率なのです。
また、子どもの衣糧品や書籍も0%。パッと見の消費税は高いですが、
お金に余裕がない人には負担が少ないので、日本のように不満の声が上がることがありません。
ハンガリー・・・27%
ダントツ1位のハンガリーはさぞかし福祉国家なのかと思いきや、
近年では、
「生活満足度ランキングOECD加盟国」の中でも最下位。
政治の不安定さや、公務員が多いなどがあり、財政難は必死の状況。
どうやら行政の体制が悪く、あらゆる面で増税され、
塩分やカロリーの高い食品に課せられるポテチ税や、
犬を飼った人が納める犬税、ありとあらゆるものに税が課せられ、
「一体、消費税は何に使っているの?」と国民の不満も限界のようです。
消費税が高いからと言って国民に還元されるわけではなく、
国によっては財政難により、
それを国民が負担する形になっていることもあります。
高い税金を支払うのだから、満足できる生活保障は受けたいですよね。
ちなみに、日本の生活満足度は36ヶ国中21位(2012年)と非常に低いです。
ただ、こうやって他の国の事情を見ていくと、
「消費税が高くなっても、福祉が充実していて、老後の心配や失業の心配がなければいい」
と思ってしまいます。。
延期されたこともあり、議論される時間が長くなったとなれば、
今後の日本の政策も合わせ、気になるところです。