墨田区錦糸町の税理士事務所 糸井会計の石田でございます。
もうすぐ今年も終わりますね。
確定申告の準備はすすんでおりますでしょうか?
平成29年度より個人型確定拠出年金の幅が広がり、本年度の確定申告から所得控除がはじまる方もいらっしゃいますね。
まだ、そこまで人気がないようですが、かなりお得なのでご紹介いたします。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は掛金全額が所得控除されます。運用益も非課税、受取時にも控除がございます。
所得控除だけでも、最低ランクで9,000円(掛金5,000円/月・課税所得区分が195万以下)も控除されます。
もちろん、掛金、課税所得区分が上がればもっともっと控除されます!!
定期預金などの元本確保型の商品にすれば、リスクなし。定期預金で貯蓄するよりも所得控除分お得となります。
かなりおいしい話ですが、デメリットももちろんあります。
①60歳までお金を使えない!!
年金なので仕方がありませんね。掛金はライフプランをよく考えて、決めることをおすすめします。
(一年に一回掛金の額は変更できます)
②口座管理手数料が絶対にかかる!!
取引される金融機関によって金額は異なりますが最低でも加入時2,777円 加入中167円/月かかります。
167円なんてたいしたことないように思われますが、60歳までずーーっとかかるのでばかにしてはいけません。
167円X12か月=2,004円 2,004円X30年(30歳で加入として)=60,120円
それでも、所得控除額から考えればお得ですね。
③運用をやめても口座手数料はかかり続ける;;
これは、痛いですね。掛金を止めることはできます。しかし、掛金を払わなくてもひたすら口座手数料がかかり
続ける・・・掛金を払っていないから所得控除ももちろんない。30年ほっといたら6万を損しちゃう。ガリガリ君1000個分!
始めたら最後までやりきることが大事。初志貫徹ですね。
④転職して企業型のある会社へ就職すると運用商品を全部解約しなくてはいけない
運用がうまくいっているとしても、もう個人型ではいられなくなるためすべて解約。今までの掛金を企業型へ
お引越しし、新しく運用を始めなくてはいけなくなります。転職とともに運用もリスタート!!
と、いろいろデメリットもありますが、続ければかなりお得です。有余資金がある方はぜひはじめてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、企業型年金は所得控除だけではなく社会保険料もお得になります。厚生局への事前申請などがあり
申し込みから4か月以上かかる・社員への説明、承諾が必要・事務処理が増えるなどハードルが上がりますが、
企業・個人ともに控除はかなり増えますので検討の余地があるかと思われます。
来年から私も個人型をはじめようかと考えております。