源泉所得税及び復興特別所得税の納期の特例

  • 2015/06/30
墨田区・錦糸町の話, 税務・会計の話

源泉所得税及び復興特別所得税の納期の特例

こんにちは。

墨田区錦糸町の税理士事務所、糸井会計事務所の林崎です。

もうすぐ、源泉所得税の納期の特例の納付期限がやってきます。
そこで、皆さんご存知のことかと思いますが、今日のブログで改めて取り上げてみたいと思います。

 

源泉徴収した所得税及び復興特別所得税は、原則として、給与などを実際に支払った月の翌月10日までに国に納めなければなりません。
しかし、給与の支給人員が常時9人以下の源泉徴収義務者は、源泉徴収した所得税及び復興特別所得税を、半年分まとめて納めることができる特例があります。
これを納期の特例といいます。

この特例の対象となるのは、給与や退職金から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税と、税理士、弁護士、司法書士などの一定の報酬から源泉徴収をした所得税及び復興特別所得税に限られています。
この特例を受けていると、その年の1月から6月までに源泉徴収した所得税及び復興特別所得税は7月10日、7月から12月までに源泉徴収した所得税及び復興特別所得税は翌年1月20日が、それぞれ納付期限になります。
この特例を受けるためには、「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」(以下「納期の特例申請書」といいます。)を提出することが必要です。
この納期の特例申請書の提出先は、給与等の支払を行う事務所などの所在地を所轄する税務署長です。
税務署長から納期の特例申請書の却下の通知がない場合には、この納期の特例申請書を提出した月の翌月末日に、承認があったものとみなされます。
この場合には、承認を受けた月に源泉徴収する所得税及び復興特別所得税から、納期の特例の対象になります。

なお、これらの納付期限が日曜日、祝日などの休日や土曜日に当たる場合には、その休日明けの日が納付期限となります。

 

納付期限まで、残り10日。

納期特例の場合、納付金額も多くなり納付期限を過ぎますと延滞税・不納付加算税が課せられることがありますので、ご注意ください。