インボイス制度の実態調査

  • 2023/11/27
インボイス制度
税務・会計の話

インボイス制度の実態調査

墨田区錦糸町の税理士事務所、糸井会計のスチュアートです。

インボイス制度導入からもうすぐ2か月が経ちます。
少し実態について調べてみたことをまとめてみたいと思います。

帝国データバンクでは、インボイス制度への対応状況や懸念事項に関するアンケートを行い以下の通りの結果(10/6~10/11 1494社)
(全体)
「順調に対応できている」 65.1%
「対応がやや遅れている」 28.5%
「対応が大幅に遅れている」3.1%

(会社規模別)
「順調に対応できている 」 大企業71.5%  中小企業64.2%
「対応がやや遅れている」  大企業が24.4% 中小企業は29.1%

(問題点)
「システム変更のコスト負担が難しい」
「仕入税額控除に対するルールが細かい。免税事業者対応の税区分など処理内容が増え、少ない人員で対処するには限界がある」
「業務負担の増加」
「社内での理解・連携不足」
「仕入先への対応」
「請求書の受領時のミス」

など、企業も問題は少なからず抱えている状況です。
月次決算で経理担当者1人あたりの作業が平均約12時間増えているという調査結果も。
中小・零細事業者は特にデジタル化が遅れている実態もあり、落ち着くまでは時間を要するようです。